[ブルーベリー]元気に栽培するには剪定が不可欠!仕方や必要事項を徹底解説

2019年2月7日

ブルーベリーに関しては剪定が必要で、これを怠ると樹が元気に育たなくなります。

この記事では剪定の方法やタイミング、気をつける点などを詳しく解説していきます。

剪定とは

樹は生長するために養分が必要となりますが、それぞれの樹が根から吸える養分量には限界があります。

限られた養分ですべての枝を伸ばしたり、実をつけようとすると生長がうまくいかず樹が弱ってしまうため、そうならないように剪定をします。

また、伸び放題の状態では樹の形が歪になり、倒れてしまう恐れもあるので、その対策にもなります。

剪定時期

剪定は主に2回、冬と夏にすることが好ましいです。

冬の剪定はこれから芽吹く梢の数を減らすことで残された枝に養分を多く送り、発芽・結実をより成功しやすくするために行います。

時期的には11月~2月の、樹が休眠している間に行うのがベストですが、雪が降る地方では枝が折れるリスクも考慮し、積雪前に行いましょう。

夏の剪定は栄養云々よりも樹形を整えるために行います。6月から8月にかけてブルーベリーは急成長し、樹高も高くなり枝の数も増えます。そこで放置するとまっすぐな樹にならなかったり、生い茂って下層部の葉に光が届かなくなり光合成が出来なくなります。

剪定方法

剪定は1~2年の若い樹と、それ以降の樹で方法が異なってきます。

1~2年生の樹


出典:花ひろばオンライン

1~2年生樹は生長させること、樹の形を整えることを目的として行うため、花芽は剪定して実をつけさせません。

この段階で焦って実をつけてしまうと枯れる恐れがあります。

※ホームセンター等で売られている幼苗樹には実がついていますが、あれはお客さんの目を引くために無理やり結実させています。そういった点からも小さい樹で、実つきのブルーベリーは購入しない方が得策です。

3年生以上の樹

3年以上の樹に関しては結実によって枯れる心配はグンと下がるので、すべての花芽を剪定する必要はありません。

交差する枝や細くて弱弱しい花芽を剪定するようにしましょう。

また、着果した枝は枯れてしまう為、夏の剪定ではその枝も切り戻して若返りを狙いましょう。

出典:花ひろばオンライン

5年生以降の樹に関しては主軸枝自体からの着果率も下がるので、こちらも切り戻すか間引きすることをおすすめします。

剪定部位

上記の画像でシュートやサッカーと言った単語が出てきました。いかにもスポーツチックな名前ですが、それぞれ違う意味合いを持ち、剪定するタイミングも違ってくるので少し触れておきます。

サッカー

サッカーは主軸枝から離れたところに生えてくる新株で、樹のバランスが悪くなります。

こちらは問答無用で根元から切り落としてしまいましょう。

シュート

シュートは主軸枝の根元から枝分かれして生える新梢です。シュートは太さによっては大型の実をつけることもあるのでそのまま残して置くようにしましょう!(ただし1年目のみ切り戻し必須。図を参照。)

必要な物

剪定の際に必要な物をご紹介します。

剪定鋏

ブルーベリーの枝は意外と太く、普通のはさみで切ると変な切れ方をしてしまい樹を傷つけてしまいます。

剪定用のハサミが売っているのでそちらを使用しましょう。

上記のハサミは筆者も使用していますが、少ない力で切ることが出来て丈夫なので使い勝手がかなり良いです。

軍手

ブルーベリー自体はトゲもたいしたアレルギーもないのですが、まれに葉につくイラガの幼虫に素手で触れてしまうと激痛が走り数日間痛みに苦しむことになります。

そうならないためにも軍手は必須といえるでしょう。

ゴミ袋

切り落とす枝の量も樹が大きくなればなるほど増えてきます。

後始末をしっかりするためにも大き目のゴミ袋を用意しておきましょう。

剪定後の枝

剪定後の枝ですが、そのまま捨てるのが何となく惜しいと思われる方に朗報です。

ブルーベリーは生命力が高く、切り落とした枝をブルーベリーの土に挿して適切に水遣りをすることで高確率で根がつき育っていきます。

このことを挿し木と呼びますが、挿し木に関する記事もあるので宜しければ見てみてください!

筆者が飼育している樹も実は剪定して落とした枝から育てているものもあり、1年ほどで40~50cmあたりまで育ちました。

場所さえあれば選定するたびに樹が増えていくので、大量収穫を狙いたい方はやってみてください!

まとめ

ブルーベリーの剪定の仕方や時期、注意事項を書いていきました。

大きな甘い実を実らせるためにも、剪定は欠かさずやっていきましょう。