[アクアリウム]見た目最悪!苔や藻の対策をお教えします!

2019年2月7日

今回は水槽にこべりつくなどのお話です。

アクアリストなら必ずと言ってもいいほど通る道で、対策をしないと見た目の悪化や、最悪藻に絡まってお魚がお星さまに・・・なんてことにもなりかねません。

キュー
キュー
ワイも苔はきらいやわ。

今回はそのような環境にならないための対策法をご紹介します。

苔や藻が発生する理由とは

水槽内に苔や藻が発生する理由ですが、ざっくりと言ってしまうと三つに分けられます。

一つ目は胞子が水槽に入り込んでしまう事

二つ目は苔や藻が育つ養分が水槽内にある事

三つ目は光が当たりすぎる事です。

一つ目の胞子が入り込んでしまう点に関しては正直防ぎようがありませんし、三つ目の光が当たりすぎる事は光量を調整すれば済む話なので省略します。

では二つ目に関してもう少し掘り下げてみてみましょう。

苔や藻が育つ養分ですが、以下のような理由で増えてしまいます。

  • バクテリア不足
  • 餌の食べ残し
  • 水槽用の肥料の超過
  • 魚の過密飼育
  • 水の流れが悪い

要するに水質の悪化が原因と言えますね。

苔や藻の種類と対策法

基本的に水質の悪化が原因と言いましたが、苔や藻の種類によって増えやすい環境、増えにくい環境があります。

ここでは種類ごとの特徴と対策法をご紹介していきます。

黒髭藻

画像 症状 対策法
 出水パイプや岩、流木、はたまたガラス面にすら発生し、放っておくとあたり一面を覆いかねない勢いで発生します。
水質に関係なくいたるところに発生するので完全に防ぐ方法は有りません。
 ガラスなどの表面についた場合はヘラで落とすことができ、ピンセットで摘み取る方法も割と快感で良いかもしれません。
ヤマトヌマエビなどの苔を主食としてくれる生体もおすすめですね。

茶ゴケ

画像 症状 対策法
 水槽が立ち上がっていない段階で発生しやすくバクテリアが不足している際に発生しやすい苔です。
触るとぬるっとしており、擦るとすぐに取れます。
 ガラスや水槽の面についている場合はスポンジなどで擦れば簡単に取れます。
水が汚れないように過密飼育をやめ、水替えをこまめに行いましょう。

アオミドロ

画像 症状 対策法
 中学校の理科の教科書でも出てくる植物で、緑色の糸のようなものが放射状に延びます。
放っておくと複雑に絡み合い、大きな塊になります。
 光量を抑え、照射時間も控えてみましょう。
ピンセットで取り除けるので見かけたら大きくなる前に取り除きましょう。

藍藻

画像 症状 対策法
 膜状のドロっとした苔で、他の水草や底を覆いつくします。
独特の異臭を放ち、この藍藻が発生するだけで水槽の周辺が匂うレベルです。
ピンセットで巻き付けて取ると芋づる式に取れて気持ちが良いのですが、すぐに発生するため環境を変える必要があります。
 水質を酸性にしつつ、見かけ次第ピンセットで絡めとりましょう。
光の量が多すぎても増える傾向にあるので、遮蔽物で日光を遮りライトで少量の光に切り替えましょう。

アオコ

画像 症状 対策法
 先ほど紹介した藍藻が菌糸状になり水中に溶けだした状態で水自体が緑~茶色に染まります。
藍藻同様異臭を放ち、魚たちも見えづらく、また、生体に毒もあるので早急に対応する必要があります。
 応急措置として換水を高めの頻度で行いつつ光量を抑えましょう。
濾過フィルターが汚れている可能性もあるので変えつつ、あまりにひどいようなら薬品の使用も考える必要があります。

斑点状藻

画像 症状 対策法
 水草の葉に斑点のようなものができたら藻の一種と考えて間違いないでしょう。
水質に関係なく発生することが多々あります。
 光の量に注意しましょう。
そこまで生体に害はないので時間があるときに時間をかけて擦るなどして取る方法もあります。

綺麗な水槽を保とう!

色々な苔や藻を紹介しましたが、ほとんどの藻の発生は水質の悪化光の量が多すぎる事に起因しています。

水質が悪化しないためにも小まめな水替え水質チェックを欠かさずに行い、光量に関しても遮蔽物を用いて極力日光が入り込まないようにしましょう。

メンテナンスに用いるピンセットやホースの機材、スポンジなどにも胞子が残ることがあり、水槽をまたいで使いまわすと感染が広がる場合もあるので、スポンジは極力使い捨て、ピンセットやホースも極力水槽ごとに分け、熱消毒するようにしましょう。

メンテナンスにオススメのアイテム

苔を取るために欠かせないアイテムを紹介します。

生体

生体をアイテム扱いするのは少し抵抗がありますが、中には藻を主食として消費してくれる素晴らしい生態が居ます。

ヤマトヌマエビ

水槽の底でツマツマする様子はとても可愛く、水質自体もほとんど汚さないので導入をお勧めします。

初心者でも飼いやすいですよ!

オトシンクルス

ガラス面にへばりついている間抜けな姿は見ていてほっこりします。

水合わせを失敗しない限りは病気にもなりにくく、強い種なので飼いやすいです。

おとなしい性格で他の魚を追い回すこともないため、混泳水槽でも可。

レッドラムズホーン

スネール対策としても有名な貝です。スネールもラムズホーンも藻は餌となり、スネール以上に藻を食べてくれるのであっという間に消えます。

機材

此方は機材を紹介していきます。

プロホース

サイフォンの原理によっていとも簡単に藻や苔を吸い上げます。特に藍藻など、底に沈んでいる藻や苔に対して効果抜群です。

水槽のサイズによってプロホースのサイズを選びましょう。

ピンセット

藍藻や黒髭藻はピンセットで取るのが一番楽です。ブチブチ抜ける感覚が快感になってくるかもしれませんね。

ヘラ

ピンセットや擦るだけでは取れないような斑点状藻や茶ゴケなど、しつこい系に対してはこれがおすすめです。

ただし強く擦りすぎると水槽を傷つけかねないので注意しましょう。

消耗品

使い捨てアイテムです。使える回数は決まっていますが、効果が絶大なものが多いです。

コケクロス

直接水槽に手を突っ込まずにガラス側面をぬぐえるのでオススメです。

本体自体は何度も使えますが、布部分を毎回変える必要があります。

ベストリキッド

水槽に投薬することで効果を発揮する薬です。

苔に対する効果は大きいのですが、オトシンやプレコなどのナマズ系の魚に悪影響を与えることがあるので、それらの魚を飼っている場合は使用を控えましょう。

まとめ

今回は苔に対する対策法の記事になりました。

苔は見栄えが悪いだけでなく、悪臭や魚への悪影響などあらゆるデメリットがあるため、極力抑えていきたいものですね!