[アクアリウム]初心者向け!水草の植え方や選び方!
このページでは、初心者の方でも簡単に育てられる水草を紹介しつつ、水草水槽を管理していく上でのコツや重要なポイントもまとめて行こうと思います。
水草一覧
それでは早速、水草を紹介して行こうと思います。一口に水草と言っても、背の低い水草から背の高い水草、浮き草まで多種多様にあるので、細かく分類して紹介していきます。
前景草
前景草は背の低い水草のことで、水槽の手前や底床全体に植えられることが多いです。
背が低く、主に地を這うように広がる種が多いため、底床を覆い尽くす絨毯のような役割を果たします。
他の水草や泳がせる熱帯魚、全体のイメージを考慮しながら選びましょう。
リシア
前景草の中でも人気があり、見所はなんといっても光合成によって生み出される気泡です。
ソイルにそのまま植える方法と、ウィローモスやヘアーグラスと絡めて流木に巻きつける方法があるので環境に合わせて使い分けると良いでしょう。
成長も早く、日々の変化が楽しめる点ももう一つの見所でしょう!
エキノドルス・テネルス
芝生のように尖った細い葉が特徴で、管理も大変ではなく育てやすさの面ではオススメです。
二酸化炭素の添加をしなくても済む点がメリットですが、光量は必須で、不足してしまうとかなり大きく育ち外観を損ねる危険性もあります。
元々、エキノドルスが大型のものが多く、テルネスはその中では小型の部類に入るため、高さとしては通常4cm前後となっています。
ショートヘアーグラスなど、他の水草と組み合わせて使うことも多いので、混植水槽を楽しみましょう!
コブラグラス
這うように増える水草で、葉っぱの形がコブラのように薄く平べったい形状をしています。
成長速度は今まで紹介した水草に比べると遅いですが、光量を多めに当てることで速度を速めることも可能です。
水温が低い方が適しているので、シュリンプや低温向けの生体の居る水槽で飼育しましょう。
中景草
中景草とは前景草と後景草の間に植える水草です。
後ろに来る後景草を影にしてしまわないようにしつつ、独自の存在感も出していかないといけないため、一番難しいポジションに植える水草になります。
パールグラス
小さな葉が密集して翡翠色を映し出す水草で、横に広がります。
頻繁にトリミングをする必要がありますが、それに見合った見栄えのよさがあるのでチャレンジしてみる価値は大いにあります。
飼育難易度は低く、増やしやすい水草ですが、環境が合わなくなるとあっという間に消えてしまうため注意しましょう。
アヌビアス・ナナ
濃い緑色をした厚めの葉が特徴の水草で、非常に丈夫で人気のある水草です。
ソイルだけでなく、砂利が底床の水槽にそのまま置いても問題なく育っていきます。
葉には黒髭藻がつきやすく外観を損ねる事もあるので、その場合は定期的に葉を剪定していきましょう。
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
アヌビアス・ナナ同様に人気のある水草で、光や二酸化炭素をそこまで必要としないので管理が楽です。
二酸化炭素を添加する場合、成長が早くなる傾向にあるため、小まめにトリミングをしていきましょう。
水質にも幅広く対応するため底床やpHをあまり気にしなくて良い点も嬉しいですね。
後景草
後景草としては背が高くなるものを選ぶことが基本です。植物の種類によっては水面付近まで伸びることもあるため、水槽のサイズも気にして選びましょう。
アマゾンソード
アヌビアス・ナナ同様にメジャーで丈夫な水草です。
背丈は非常に大きくなり、20cm~30cmには軽く達するので大きくなりすぎた場合は欠かさずトリミングをしましょう。
こちらも光や二酸化炭素はそこまで必要ではありません。
マツモ
細かく枝分かれした葉が特徴的で、マツの木にもそっくりなことからマツモと呼ばれています。
メリットとしては見た目がやわらかい印象を与えるだけでなく、メダカや金魚の産卵床になったり、水質浄化をしてくれたりする点です。
放っておくと爆発的に増えることもあるので、あまりにひどいときは間引くようにしましょう。
スクリューバリスネリア
何かの必殺技みたいでカッコイイ名前ですが、その名の通り、ねじれながら伸びていく水草です。
こちらも丈夫でとても美しい水草ですが、成長速度が早い為トリミングが重要になってきます。
浮き草
水面に浮かべるタイプの水草です。
アマゾンフロッグピット
よくカエルが乗っているイメージのある浮き草ですが、浮き草の中でもかなり有名で安価で大量に買うことができます。
驚くべき点はその繁殖力で、光さえあれば水槽に入れた後ほんの数日で数倍から数十倍まで増えあがります。
ただし環境が合わないといつの間にか溶けてなくなっていることもあるので注意しましょう。
ホテイアオイ
ホテイアオイははるか昔から日本で親しまれている浮き草で、アクアリウムが浸透する前からも池や湖で目にすることも多かったかと思います。
丈夫な点や水質を選ばない点も嬉しいですが、なんと言ってもその魅力は花で、開花すれば青紫のとても美しい花を咲かせてくれます。
根が熱帯魚の産卵床になったり隠れ家になったりしてくれるのも魅力の一つですね。
ウォーターポピー
こちらは黄色や白の花を咲かせてくれる水草で、ホテイアオイよりも開花難易度も低くオススメです。
シーズン的には8月頃が旬で、非常に可愛らしい花なので水槽が殺風景で寂しいときは一株入れてみましょう。
水草管理のコツ・ポイント
水草は非常にデリケートなものが多く、気がついたら溶けてなくなっていたり、お魚さんの餌になってたりすることもあります。
ここでは管理するためのコツをご紹介します。
水質
水草のほとんどは弱酸性~中性の水質を好みます。水を酸性にする方法はいくつかありますが、最も効果的な手段としては底砂にソイルを用いることと、二酸化炭素を添加することです。
アヌビアスナナやアマゾンソードなど、一部の水草は弱アルカリ性の砂利を用いた水槽でも成長できるので選んだ水草が水槽に適合しているか、予め調査をしておきましょう。
肥料
水草も通常の植物同様、成長するには肥料が欠かせません。
水質のところでも述べたソイルは基本的に水草の成長を助ける肥料を含んでいる場合がほとんどなので心配は要りません。しかし、砂や砂利、大磯砂などを底砂として使用している場合はそれらには基本的に肥料が含まれて居ないため、水草が枯れてしまう可能性が高いです。
どうしても底砂にソイルを使いたくない場合は液肥を用いて水草を育てていきましょう。
光
水草も植物なので光合成をします。ここで気を付けなければいけない点は、足りなくてもダメですが光が強すぎても水草によっては悪影響を受けてしまうという点です。
昼夜の強弱をつけるため、1日の内の決められた時間だけライトを当て、それ以外は消すようにしましょう。
植物の成長には特に、”赤”の光と”青”の光が不可欠なので、それらの色を出せるライトをお勧めします。
※長さは水槽に合わせて変更してください。
二酸化炭素
光合成には光だけでなく、二酸化炭素も不可欠です。
また、光合成だけでなく、水に溶けることで弱酸性を示すために熱帯魚や水草にとって棲みやすい水質に変えてくれます。
一番手ごろに添加するにはタブレットを使いましょう。
トリミング
水草も植えてしばらくすると成長し、葉が生い茂る事があります。
綺麗なまま大きくなってくれれば問題ないのですが、大抵絡まって魚の事故につながったり、水流の悪化が起こったりします。
また、ウィローモスなどは根元に光が届かなくなり、根本が枯れることでせっかく活着したのにはがれてしまうこともあります。
定期的にトリミングを行いましょう。
水草を購入したら
水草を購入したらさっそく投入・・・というわけにはいきませんね。
水草の多くは農薬が使われており、そのまま水槽に投下すると熱帯魚やエビに致命的なダメージを与えてしまうことがあります。
また、アクアリストの大敵であるスネールの卵やプラナリア等、害虫がくっついていることもあるので対策が必要です。
スネールに関しては下記参照。
水草 その前に・・・を使用
水草 その前に・・・は農薬や貝を取り除いてくれる薬剤です。
使用方法としてはバケツに水を入れ、この薬剤を溶かした後に水草を入れ10分程つけておきます。
薬品を洗い流す
10分付けた後は流水で洗い流しましょう。
薬剤が残ってしまうと生体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、水草全体に流水がかかるようにしっかり洗い流しましょう。
レイアウト
基本的には前景草は底床全体に敷き詰めるように、後景草は奥側に置くようにし、中景草を岩や流木にそれるように配置しましょう。
背の高い植物を前にもってきてしまうと肝心の生体が見えなくなってしまいます。
ここで、流木の断面を極力鑑賞ガラス側に向かないようにすることと、人工物(エアレーションやヒーターなど)を中景草の後ろに来るようにするようにしましょう。
人工物を隠すことで自然の奥ゆかしさを醸し出せます。
まとめ
今回は水草に関する情報を纏めさせていただきました。
水草は自然らしさを作り出すのに欠かせない存在であり、水の浄化作用も兼ねているため、生体だけの水槽に慣れてきたら挑戦してみましょう。
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