[ハムスター]下痢は危険なサイン!命に係わる事もあるので要注意!

2019年2月7日

ハムスターを飼育していると時々起こりうる下痢の症状。

下痢の症状はハムスターから飼い主に送られる数少ないシグナルの1つです。

放っておくことで命にも関わる事なので、しっかりと向き合って治療に専念していきましょう。

ハムスターにおける下痢の症状

ハムスターが下痢になっているかどうかは次の症状から判断できます。

糞が液状化

ハムスターの糞は正常な状態では丸いコロコロ状の固体ですが、下痢になるとおがくずや床、ハウスなどいたるところにへばりつく様になります。

普段からハムスターを見れない方でも、固まった後の糞の形が明らかに液状化した物が固まったような形だったら下痢と判断して良いでしょう。

※画像はイメージです。

尻尾周りが濡れている

通称・ウェットテイル(塗れた尻尾)と呼ばれる症状で、下痢が原因で尻尾が濡れてしまい常に湿った状態になっていることを言います。

この症状の時点でかなり重篤化している可能性があるので、病院へ行った方が良いです。

行動が鈍い

例えば急に食欲がなくなったり、今まで活発に走り回っていたのがすみっこでうずくまっているなど行動が急変した場合は注意が必要です。

下痢をしていないかチェックするとともに、他にも症状を患っている可能性もあるのでよく見てみましょう。

幹部に痛みがある場合は抑えているなど、じっくり行動を見ればおかしい点が見えてきます。

下痢が続くとどうなる?

ハムスターの下痢が続くと以下のようなことが起こります。

脱水症状がおこる

下痢によって体内の水分が失われ、脱水症状になることがあります。

普段よりよく水を飲む傾向にあったら下痢が原因かもしれません。

ケージ内の衛生面が悪化する

水分が多い糞では通常の固体より菌が反映しやすく、衛生の面でも宜しくありません。

放置した結果菌が蔓延し、他の病気が併発することもあります。

最悪の場合死に至る

脱水症状や合併症によって体が弱り、そのまま放置すると最悪の場合亡くなってしまうこともあります。

下痢の原因と対策

ハムスターが下痢になる原因は大きく分けて5つあります。

ストレス

家に迎えて間もない頃や引っ越しなどで環境が変わるとストレスから下痢になる場合があります。

その場合は下手に薬を飲ませたり病院に連れて行くとさらにストレスがかかって良くないので、慣れるまでの1~2週間は極力触れないようにそっとしておきましょう。

ハムスターは普段巣を掘って1匹で暮らす生き物です。中には人にまったくなれず、触られるとすぐに下痢になってしまう子もいるので、嫌がるようなら無理にさわらず、見る事だけを楽しみましょう。

生まれつき

我が家で飼っているジャンガリアンハムスターのぷりんがそうだったのですが、生まれつき下痢になりやすい体質のハムスターも居ます。

ぷりん
ぷりん
ちゅぅ~

購入したペットショップにも確認したところ、一定割合でそういったハムスターも居るそうで、特に糖尿病の場合が下痢になりやすいそうです。

この場合は病原菌によるものではなく、命には関係しないそうですが脱水症状になりがちだそうで、水を欲しがっている場合躊躇いなく上げたほうが良いそうです。

また、それでも気になる方は軟便のハムスターを含むげっ歯類向けの胃腸を整えるサプリも出ているので試してみてください。

命に別状がなくとも、ケージ内に下痢の糞が増えると病原菌が増えやすくなるので薬が効くならそれに越したことはありません。

因みに我が家のぷりんはこのサプリを与え続けてたところかなり症状が改善されました。

食べ物

新鮮な野菜や果実を餌として与えていると下痢になりやすくなります。

鮮度の高い植物はかなりの水分や糖質を含んでおり、ハムスターの胃腸では消化しきれずに水分の多い糞になってしまいます。

特に果物は糖質も多く、糖尿病になる危険もあるので、餌としてあげるのではなく、おやつとして分量を少なめにして与えましょう。

おすすめの餌は乾燥したハムスター専用のペレットになります。

どうしても野菜を与えたい場合は以下の餌をあげましょう。

乾燥野菜はダイエットに向いているので太めのデブスターにおすすめです。

暑さ

暑さで消化機能が低下しても下痢になることがあります。

暑さの時に起こる他の症状や対策法は以下にまとめています。

脱水症状や食欲の低下も併発すると危険なので、部屋の温度管理はしっかりしましょう。

病原菌

今まで健康で、環境が変わったわけでもなく、急に下痢をするようになった場合は病原菌を疑いましょう。

病原菌が原因の場合一番厄介で、個人で対処できるわけではないので獣医さんに検査してもらう必要が出てきます。

個人ですべき対処法

ハムスターが下痢をしているのを見つけたら個人で出来る対処法があるので書いていきます。

ハムスターの観察

ハムスターも人間同様、たまたま1回や2回突発的に体調が悪くなり下痢をすることもあります。

放っておいてもいつの間にか治ることもあるので、下痢をしていたからといって慌てるのではなく1日ほどは様子を見ましょう。

ここで慌てて病院に連れて行ったり騒いだりすることのほうが、ハムスターにストレスを与え症状を悪化させる可能性が高くなります。

室温調整

ハムスターは体調を崩すと体力が減り、体温が下がりやすくなります。

そのため室温を20~26度の温度に維持し、体に負担をかけないようにしましょう。

暑すぎても寒すぎてもハムスターにはストレスになってしまいます。

ハムスターの隔離

ロボロフスキーのように、多頭飼いが出来るハムスターの場合、1匹が病原菌に感染すると連鎖的に感染してしまいます。

どの個体が体調を崩しているかしっかり観察し、個別のケージに移してあげることで周りへの感染も防ぐことが可能で、病気のハムスターへの負担も同時に減らせます。

水分補給

下痢をしているのは水分を取りすぎているからといって水を上げない方もいらっしゃるそうですが、それはかなり危険な行為です。

水分を取りすぎているから下痢をするのではなく、下痢によって体から水分が出て行くために水分を欲しているので躊躇わずに水は与え続けてください。

ボトルから飲まない場合はスポイト経由で与えてあげましょう。

病院での検査

一通り手を尽くしても症状が回復しないときは病院へ連れて行きましょう。

動物病院の営業時間

動物病院の営業時間は場所によってまちまちですが、土日祝は休みだったり、午後14時で受付終了だったりする場所が多い気がします。

万が一に備えて休診日を予め調べておくことも大事です。

費用

胃腸による検診の費用は数百円~千円程度に納まることがほとんどです。

しかしハムスターは胃腸以外にもダニや腫瘍と言った病気にかかりやすく、その際は数万単位でかかることもあります。

最近ではペット保険と呼ばれるものがあり、下痢による治療も保障範囲内なので入っておいて損はないでしょう。

検査内容

検査内容としては検便がメインとなります。

結果はすぐに出ることが多く、その場で病原菌がいれば抗生物質を、そうでなければ下痢止めの薬が処方されます。

薬の与え方

薬の与え方ですが、最近では液体の薬が主で、経口で与えるように指示されます。

しかし、スポイトで飲ませようとすると嫌がって逃げることがあり、保定して飲ませようにも暴れまわって手をかまれるリスクもあります。

そんなときは普段から良く食べている好物の餌にしみこませて与えてみましょう。

我が家のぷりんの場合は乾燥豆腐が好物で、そこに染み込ませて与えたところがっついて食べてくれました。

キュー
キュー
食ってばかりいるから太るんやで
ぷりん
ぷりん
ちゅぅ(#^ω^)

まとめ

今回はハムスターの下痢の症状に関する記事になりました。

ハムスターのように小型の生き物は自分から体調不良を訴えることは無く、ちょっとした体の変化が危険信号のシグナルになります。

飼い主として、大事な家族を守るためにも軽視せずに真剣に向き合いましょう。

ハムスター

Posted by TS